元ヤクルトスワローズの秦真司 氏がワールドウィングの初動負荷トレーニング®️を体験

ライター / NOZOMI

『身体の錆が落ちた』

そう話すのは、元ヤクルトスワローズの秦 真司氏だ。
今年、旭川でのトークショー前日にワールドウィング札幌に立ち寄ってくれた。
秦氏がワールドウィングと出会ったのは1990年代。
ヤクルトスワローズでプロ野球選手としてプレーしていた時、鳥取にて泊まり込みの合宿で体験したそうだ。その時に“可動域を阻害されず、柔軟性のある身体が作れる!”と実感。
選手引退後、2005・2006年頃には中日ドラゴンズのコーチを務めていたが、その時に選手たちがナゴヤドームに設置されたワールドウィングのマシンを使っていたとも話す。
それから月日が経ち、2018年。
最近は野球解説者としての仕事が増え、運動もランニングは心がけているが以前ほど出来ていない。今、身体はどんな状態なのかまずは前屈で確認。

元プロ野球選手である秦氏には申し訳ないが、もう少し身体に柔軟性を持たせた方が良さそうだ。
早速24、5年ぶりというワールドウィング、そして初めての“ワールドウィング札幌”でのトレーニング体験へ。

『SCAPULA→PELVIS』
最初のトレーニングは、SCAPULA(スキャプラ):肩甲骨
本来高い自由度を持つ肩甲骨。
肩甲骨を動かすことで、肩や腕にストレスがなく、柔らかさ、しなやかさを生む動き「かわし動作」を引き出す。この「かわし動作」は、歩く、走るなどの日常動作や投げるなどの競技動作にも共通している。
マシンの体験時にはコーチングスタッフが付き添い、丁寧に使い方も教えてくれるので安心だ。
今回のコーチングスタッフは、ワールドウィング札幌 代表の渡邉 廣乃さん。
元々プロテニスプレーヤーの彼女は、長年右肩の怪我に苦しんでいた。そんな中出会ったのがワールドウィングだった。1回のトレーニング合宿で今までの痛みが嘘のように消えたという。これはもっとたくさんの人に伝えなければと、北海道1号店であるワールドウィング札幌を立ち上げた。

まずは渡邉コーチが動作方法を教えてくれる。
そしていよいよ体験だ。
秦氏が以前体験したのは1990年代。その頃と比べるとマシンも大きな進化を遂げている。

以前このSCAPULAは、両手を同時に動かすマシンのみだったが、今は片手ずつ動作を行うマシンも開発されている。
まずは動きを確認。
初動負荷トレーニングに、無駄な力は要らない。マシンに身を任せて自然な動きが出来るように意識するだけだ。子供から高齢の方まで気軽に行え、柔軟性のある身体を作ることが出来る。

秦氏ももちろんすぐに動きをマスター。スムーズな動きでトレーニングを行った。

続いてはPELVIS(ぺルビス):骨盤。
このトレーニングは、骨盤を中心とした動きを行い、その動作に関与している殿筋群などの筋や神経の機能を高めることに有効である。
動作開始時に、伸ばした足の足関節・膝関節・股関節の各関節を1直線になるように揃えることで、過度な筋の緊張感を高めることなく一連の動作が可能だ。

まっすぐに伸ばすだけではなく、股関節を内側方向へ回旋する動きも加えてトレーニングを行う。

しっかり動かそう!という意識よりも、“股関節からリズミカルに動かすイメージ”と渡邉コーチからのアドバイスが。

以前、秦氏がワールドウィングにてトレーニングを行った際には、上半身の前側、後ろ側、下半身の前側、後ろ側と交互に行っていたそうだが、今では、上半身の後は下半身というような順番で、マシンを使ったトレーニングを行っている。
肩甲骨と骨盤は密接に関係しているため、上半身と下半身のマシンを組み合わせて行うことで、より効果的にトレーニングを行うことが出来るのだ。
マシンは、上半身と下半身を組み合わせて1set。1つの動作につき15~20回ずつのペースで行う。

次は、CLAVICLE(クラビクル):鎖骨
これは、座りながら行う。肘は手首よりも高い位置にキープしたまま動作を行い、肩甲骨、鎖骨を中心とした上半身の動きを引き出すマシンである。
歩行時の肩・腕のスイング動作のように身体後方での捻りを伴う肘の挙上動作が可能だ。

ここで身体の左右差が現れる。
長年、野球で投げる動作など身体の右側を中心に使っている為、肩甲骨~背骨辺りが左に比べて凝り固まっている状態だ。このような場合でもマシンを使ったトレーニングを行っていくことで凝りが軽減され、求めたい動きを引き出していくことが出来ると言われている。

続いては、HIP JOINT(ヒップジョイント):股関節
座った状態で骨盤、股関節、脚の捻り動作を伴いながら、脚の屈曲、伸展運動を行うマシンだ。本来人間の動きには、日常でも、スポーツの場面でも「捻り」が伴う。
このマシンでは、「身体、骨盤の回転」を伴うことが特徴の一つだ。

さて、いよいよ最後のSet。
まずは上半身、SCAPULA(スキャプラ):肩甲骨
最初に使ったマシンは片側ずつだったが、これは両側が連結して動くマシン構造の為、両手同時に行う。

しっかりと胸を開くイメージで行うのがポイントだ。
まずは渡邉コーチが動作方法を見せながら使い方を伝える。

片側ずつ行うよりも強度が強く、可動域も広がった感じがすると話す秦氏。

慣れるとすぐに気持ちよく動作が行えるようになり、笑顔がこぼれるシーンも。

そして最後の下半身を使うマシンは、GLUTEUS(グルテウス):臀部
このマシンでの動作はバックスイングとも言われ、骨盤・股関節の伸展運動が行える。
歩行や走る動作に近い動きで行うトレーニングだ。
座りながら、脚を後方へ大きく振り出す動作によって、下半身や股関節、骨盤と腰椎が一体となり、回転動作が可能。上半身にも自然と動きが出てくる。

秦氏は、セットを重ねるごとに動きを掴み、スムーズな動作が出来るようになっていく。

以上、今回はオーソドックスな6種のマシンを元ヤクルトスワローズの秦氏に体験して頂いた。ワールドウィング札幌にはこの他にも3種のマシンがあり、全部で9種類のマシンを使用することが可能だ。
また、1つのマシンで複数のポジションをとることが出来るので、使い方によって多様なトレーニングができる。
マシンを使った後は是非身体の柔軟性を確かめて頂きたい。
秦氏もトレーニング前と比べると体が柔らかくなっているのがわかる。

トレーニングをすることで身体に柔軟性が生まれ、床に手が届くようになった。

トレーニング後、久しぶりに体験したワールドウィングについて秦氏に感想を伺った。
Q.久しぶりに体験してみていかがでした?
(秦氏)錆びていた身体の錆が落ちた感じですね(笑)
最初は動きやポジションに違和感があったんですけど、慣れたら大丈夫でした。むしろ身体はその動きに慣れなきゃいけないんですよね。
私が以前体験した時と進化もしていますし、可動域を広げながらトレーニングができて、
初動負荷は弾力のある筋力をつけることが出来るので、しなやかな怪我のない身体づくりができると思います。野球選手もやっぱり怪我人が多いんですよね。

Q.それはどうしてですか?
(秦氏)トレーニングにもコーチによって色々な派閥があり、どうしても教える側の“好み”になってしまうんです。アメリカ式の身体をパンプアップさせるというトレーニングを行っていることがやはり多いですよね。
でも小山先生のトレーニング方法は独特で・・・
私が居た中日ドラゴンズにはワールドウィングのマシンが導入されていましたが、まだあまりNPB(日本野球機構:プロ野球)には入っていないと思いますね。私も以前体験したように、個人で初動負荷トレーニングを行っている選手は居ると思いますが、良いものは他のライバルに教えたくないんですよ(笑)
特に怪我に苦しんでいる選手は(トレーニングの)方法を考えないといけないですね。
腕の長さが変わるだけでバランスが変わったり、良い選手が筋肉を付けたことで潰れてしまうこともありますからね。

Q.え!筋肉を付けたことによって?
球の速さを求めて筋肉を付けたことでスピードは上がったけど打たれるようになってしまった選手がいたり・・・それってパワーはついても野球選手としてどうなのかな?って。
そう言うことも含めて、私は初動負荷をオススメしています!
でもこのトレーニングは体験した人じゃないと良さがわからないんですよね。
教えている側がこの良さを知らないといけないですし!
本当に動きがスムーズになるので、野球だけではなく各競技で繫がるところがあると思います。パフォーマンスを伸ばすトップ選手、コンディショニングをしたい方、また一般の方も生活に支障が出ないように、まずは経験して初動負荷を地域で広めていければ良いんじゃないですかね。体感するとわかるので、騙されたと思って!
動きが億劫だった、痛みがあった所も改善されると思いますよ。

Q.今日履いて頂いたビモロシューズはどうでした?
とにかく軽いですよね。すごく履きやすかったです。
あと、野球用のスパイクも履いている選手がいますよね。気になっているのはスパイクの刃の位置!

「打つ・投げる・走る」の動作によって刃の場所も変わってくるんですけど、通常は、前後に刃が3つずつ付いていることが多いんですが、ビモロスパイクは真ん中の土踏まずのところに刃がついている!

なんでだろう?だって打つ時はこう力が入るでしょう?!

(渡邉コーチ)機能を亢進される要素がBEMOLOシューズの構造的特徴なんです。
足底は神経終末の集約されている部分で、各器官、臓器関連の多くが集まっていると言われていますよね?
足底の感覚情報が脳に送られて、さらに、適切な動きをするように脳から筋肉などへ指令が出されるのですが、特に歩くという動作は、身体と脳に密接な関係があるんです。
それがBEMOLOバー(3本のバー)の部分に集約されています!

(渡邉コーチ)BEMOLOバー(3本のバー)の第1指ライン(土踏まず部分)のバーは、足関節を内側に倒れないために足関節の本来あるべきポジションの形成をしてくれます。
こういった構造や機能が、一般的なスパイクでの「突き上げ」「落ち込み」「しめつけ」など身体に負担になる要素を軽減させて、足部(脚)―骨盤―肩関節周辺の動きと身体のバネ(弾性)を引き出してくれるんです。

(秦氏)そうなんですね~。用具や装具、シューズ等、研究されてどんどん進化していくので、構造や材質等も合わせて理解することが大切になっていきますね!
ジャイアンツの選手もワールドウィングに行きたいと言っている選手もいますし、陸上短距離やマラソンの選手など、スポーツ選手はじめ、多くの方が一度体験すれば良さを体感できるので、ワールドウィング札幌も是非利用して頂きたいですよね。

今年2018年3月26日にオープンしたワールドウィング札幌。
まだ初動負荷トレーニングを知らないという方も多いかもしれないが、一度足を運んでみるとそこには様々な驚きが待っているはずだ。
自分の身体が良い方向へ変わっていく感覚。是非これをスポーツ選手のみならず、もっと多くの方々に感じて欲しい。

初動負荷トレーニングを体験してみませんか?

ワールドウィング札幌では、入会前の特別体験会を実施しております。「体験前に初動負荷トレーニング®︎を体験してみたい」という方は、ぜひこちらのプログラムをご活用ください。動きやすい服装を持ってきていただければ体験できますので、仕事帰りに、帰宅ついでに、お気軽にお越しください!